湖東三山のひとつ

金剛輪寺(こんごうりんじ)は、愛荘町にある天台宗の古刹で、「湖東三山」のひとつとして知られています。奈良時代の聖武天皇の勅願により創建されたと伝えられ、長い歴史の中で多くの文化財や建築遺産を残しています。

本堂(大悲閣)は国宝に指定されており、鎌倉時代の建築様式を伝える貴重な建造物です。また、境内には重要文化財に指定された三重塔や二天門があり、歴史的価値の高い建築群を見ることができます。

約2000体以上の石仏が並ぶ参道は、訪れる人々に強い印象を与えるスポットです。ひとつひとつに地元の人々の祈りが込められており、色とりどりの前掛けや風車が奉納されている様子も見られます。

庭園も見どころのひとつで、桃山時代から江戸時代にかけて整備された池泉回遊式の庭園は、四季折々の自然を楽しみながら散策することができます。

紅葉の時期には、境内全体が色づき、多くの観光客でにぎわいます。歴史・文化・自然が調和した金剛輪寺は、滋賀県を代表する観光・参拝地のひとつです。