上富田の歴史あるパワースポット

「救馬渓観音(すくまだにかんのん)」は、約1,300年の歴史を誇る南紀最大級の開運・厄除けの寺院です。修験道の開祖・役行者によって創建され、応永33年(1426年)には小栗判官によって再建されたと伝えられています。寺名は、かつて愛馬の病気がこの地で回復したという逸話に由来し、「馬を救った観音様」として広く信仰されています。

この観音堂は、家内安全や交通安全、合格祈願、安産、厄除けなど、幅広い祈願に対応しており、近年では愛馬やペットの健康を願う人々の参拝も多く見られます。特に本尊である馬頭観世音は、動物の守り神としても信仰を集めています。

境内は自然豊かで、見どころも多くあります。本堂は断崖に寄り添うように建てられており、その背景には南紀熊野ジオパークにも指定される雄大な地形が広がります。山門から本堂までは約1kmあり、春には桜、梅雨時期には紫陽花、秋には紅葉と、四季折々の風景を楽しみながらの散策ができます。

特に人気なのが、6月上旬から下旬に見頃を迎える「あじさい曼荼羅園」です。約2,000坪の敷地には1万株・120品種の紫陽花が咲き誇り、訪れる人々を鮮やかに迎えてくれます。園内にはフォトスポットも多数あり、多くの観光客でにぎわいます。また、厄除けの願いを込めて素焼きの皿を投げる「かわらけ投げ」の体験もでき、伝統的な文化を身近に感じられるのも魅力のひとつです。