天草の海で出会う野生のイルカ

熊本県天草市の沖合には、約200頭の野生のバンドウイルカが一年を通して生息しており、全国的にも珍しい“高確率で出会えるイルカウォッチングスポット”として知られています。イルカたちはこの海域を定住地としており、遭遇率はなんと98%以上。初心者や家族連れでも気軽に楽しめるマリンアクティビティです。 イルカウォッチングは、主に「道の駅 宮地岳かかしの里」や「イルカマリンワールド」など複数の発着地から運航されており、専用の観光船に乗って、約1時間のクルーズでイルカたちの群れに近づきます。イルカたちは船の近くまで自ら寄ってくることが多く、海面を跳ねる様子や親子で泳ぐ姿を間近で観察できます。 天草のイルカウォッチングは1990年代から本格的に観光資源として活用され始め、現在では年間数万人の観光客が訪れる人気の自然体験となっています。クルーズでは、地元スタッフによるガイドもあり、イルカの生態や行動についての説明を聞きながら観察できるのも魅力のひとつです。 船は波の少ない内海を航行するため、揺れも比較的少なく、子どもや高齢の方にも安心。乗船は予約制が基本で、事前に天候や潮の情報を確認しておくと安心です。雨天でも出航可能な日もあるため、旅行の日程に合わせやすいのも特徴です。 天草の豊かな自然と共生するイルカたちの姿を目にすることで、環境保護の意識や海の生き物への関心を深めるきっかけにもなります。天草観光の思い出づくりに、ぜひ野生のイルカとの出会いを体験してみてください。