鬼の洗濯板は、青島周辺に広がる波の浸食によって形成された独特な岩場です。正式には「波状岩」と呼ばれ、硬い砂岩と柔らかい泥岩が交互に重なった地層が、長い年月をかけて波に削られた結果、洗濯板のような凹凸のある形になりました。

この地形は、約700万年前の地層からできており、現在は国の天然記念物に指定されています。干潮時には岩が大きく露出し、まるで人工的に整えられたかのような美しいパターンが一面に広がります。名前の通り、巨大な鬼が使う洗濯板のように見えることから、このユニークな呼び名が付けられました。

鬼の洗濯板は青島神社の周辺や、堀切峠近くの海岸などで見ることができ、観光客や写真愛好家に人気のスポットです。遊歩道や展望スペースも整備されており、安全に観察や撮影が楽しめます。