平将門が生まれたとも伝えられている
天慶2年(939年)の創建とも伝わる天台宗の古刹。
その境内にある茅葺きの三仏堂は、取手市で唯一、国の重要文化財に指定されています。(指定年月日:昭和51年5月20日)
正面三間、側面三間で左右と背面に裳階(もこし)が付いています。
三方に裳階が付く形式の建物は、他に例を見ません。
屋根は寄棟(よせむね)造りで茅葺きです。
内部は外陣と内陣に分かれ、内陣には禅僧様(ぜんそうさま)の須弥壇(しゅみだん)が置かれ、三仏堂の名称の由来ともなった釈迦如来、阿弥陀如来、弥勒菩薩の三体の仏像が安置されています。
また、平将門は三仏堂で生まれたとも伝えられています。
昭和60年(1985)1月から61年10月にかけて解体工事が行われ、創建当初に姿に復原されました。
この時に、永禄12年(1569)の墨書のある木札が発見され、この年代には三仏堂が建立されていたことが裏付けられ、さらに建物の様式などから16世紀前半の建立と推定されます。