33の札所にある35の観音堂をめぐる

「相良三十三観音めぐり」は、熊本県人吉・球磨地域に点在する35の観音堂を巡る巡礼コースです。18世紀後半、観音菩薩の三十三の誓願にちなんで選定され、地域の信仰と文化を今に伝えています。
各札所には、聖観音や十一面観音など、平安時代から室町時代にかけての仏像が祀られています。多くの観音像は通常非公開ですが、春と秋の彼岸期間中には一斉開帳が行われ、参拝者は特別に拝観することができます。
相良村内には、十四番「十島観音」、十五番「蓑毛観音」、十六番「深水観音」、十七番「上園観音」、十八番「廻り観音」の5つの札所があります。それぞれの観音堂は、学業成就、長寿、安産、家内安全などのご利益があるとされ、地域の人々に親しまれています。