日本唯一の海鳥専門施設で学ぶ、海鳥と人の共生

「北海道海鳥センター」は、環境省が設置した日本で唯一の海鳥専門施設です。天売島をはじめとする周辺地域に生息する海鳥の保護・増殖、調査研究、環境教育を目的とし、羽幌町が運営を担っています。

センターでは、ウミガラス(通称:オロロン鳥)やウトウ、ケイマフリなど、天売島に生息する8種の海鳥の生態や繁殖状況を、ジオラマや模型、映像などを通じてわかりやすく紹介しています。特に、天売島の断崖を再現したジオラマでは、巣作りや子育ての様子をリアルに体感できます。

また、子どもたちが楽しみながら学べる体験型展示も充実しており、海鳥が漁網に絡まるリスクを疑似体験できるコーナーや、卵の模型を通じて繁殖方法を学ぶ展示などがあります。地域の子どもたちがジュニアレンジャーとして活動するなど、環境教育の拠点としても重要な役割を果たしています。

さらに、センターはウミガラスの保護増殖事業や、野良猫対策を含む生態系保全活動にも取り組んでおり、地域全体で海鳥と人との共生を目指しています。