天孫降臨伝説が息づく霊峰

高千穂峰は、霧島連山に属する標高1,574メートルの活火山で、日本神話における「天孫降臨」の舞台として知られています。天照大神の孫・ニニギノミコトが天から降り立ったとされる霊峰で、山頂にはその証とされる「天の逆鉾(あまのさかほこ)」のレプリカが突き立てられています。

登山口は霧島市の「高千穂河原」にあり、整備された登山道を使って片道約2時間ほどで山頂に到達できます。登山道は火山性の荒々しい地形で、樹林帯を抜けると視界が開け、山腹からは霧島連山や錦江湾、桜島などの雄大な景色を一望できます。

山頂からの展望は圧巻で、特に早朝には雲海が広がり、まるで神話の世界に入り込んだような感覚を味わうことができます。また、天候が良ければ南九州の広い範囲を見渡すことができ、登山客からも高い人気を誇っています。

※ 火山活動による影響で立ち入り規制がかかることもあるため、事前に最新の情報を確認することが推奨されます。