天草のキリスト教史を学ぶ拠点

天草キリシタン館は、天草地域におけるキリスト教の伝来・弾圧・復活の歴史を学べる資料館です。島原・天草一揆(1637~1638年)や潜伏キリシタンの歴史を中心に、貴重な史料や宗教遺物を展示しています。
館内では、殉教者の遺品やキリシタンに関する文書、当時の拷問器具の再現模型などが展示されており、禁教政策下で信仰を守り続けた人々の生活や信仰の実態を知ることができます。また、島原・天草一揆に関するジオラマや映像コーナーもあり、歴史の流れを視覚的に理解することができます。

展示は日本語だけでなく英語や韓国語などの多言語対応がなされており、海外からの観光客にも配慮された構成です。特に注目されるのは、天草四郎の等身大人形や、国指定重要文化財の「天草版キリシタン遺物」、信仰用具の隠し方を示す模型など、視覚と体験を通じて信仰の姿をより深く学べる点です。

また、敷地内には「天草四郎像」が建てられており、記念写真スポットとしても人気です。周囲には観光案内所や休憩施設もあり、天草観光の拠点として立ち寄りやすい場所に位置しています。