約1800年の歴史を持つ古社

岡垣町に鎮座する髙倉神社は、古墳時代にまで遡る古い歴史を持つ神社です。旧遠賀郡21か村の総社として、古くから地域の人々の信仰を集めてきました。約1800年もの歴史の中で、開運・厄除けの神として崇敬を集めています。

髙倉神社の創建は、仲哀天皇8年(199年)と伝えられています。古くは「高倉大明神」と称され、地域の氏神として崇敬されてきました。江戸時代には黒田藩の崇敬を受け、社殿の造営や修繕が行われました。

髙倉神社の御祭神は、大倉主命(おおくらぬしのみこと)と菟夫羅媛命(つぶらひめのみこと)です。大倉主命は農業・殖産の神、また海上交通の守護神として、菟夫羅媛命は大倉主命の妃神で、縁結び、安産、子育ての神として信仰されています。これらの神々をお祀りすることから、開運厄除、家内安全、商売繁盛、交通安全、縁結び、安産など、幅広いご利益があるとされています。

境内は静かで厳かな雰囲気に包まれており、参拝者を心静かに迎えます。本殿をはじめ、境内にはいくつかの社殿が点在しており、歴史を感じさせる佇まいを見せています。髙倉神社では、毎年秋に秋季大祭が斎行されます。特に、秋季例大祭の初日に行われる神幸祭は、氏子たちが神輿を担いで町内を練り歩く勇壮な祭りです。地域の人々にとって大切な行事となっており、多くの見物客で賑わいます。