天草の島々を結ぶ絶景ルート

天草五橋は、熊本県上天草市と天草市を結ぶ国道266号線に架かる5つの橋の総称で、通称「天草パールライン」として知られています。1966年に開通したこの橋梁群は、九州本土と天草諸島を結ぶ重要な交通路であり、同時に天草観光の目玉としても人気の高いドライブルートです。
5つの橋は、1号橋「天門橋」、2号橋「大矢野橋」、3号橋「中の橋」、4号橋「前島橋」、5号橋「松島橋」から成り、それぞれが異なる構造や景観を持ちます。中でも一号橋である天門橋は、最も大きくダイナミックな姿で知られ、展望所からは橋の全景と美しい海を一望することができます。
橋の周囲には穏やかな内海と大小の島々が広がり、ドライブやツーリングの途中で車を止めて景色を楽しめるスポットも点在。特に夕暮れ時には、有明海に沈む夕日と橋が織りなす絶景が広がり、多くの観光客や写真愛好家が訪れます。
天草五橋の完成により、それまで船での移動が主だった地域が陸路でつながり、天草地域の観光・物流・生活に大きな変化をもたらしました。現在では、橋そのものが「見て楽しむ観光資源」として評価されており、天草の玄関口としての象徴にもなっています。
沿道には道の駅や展望台、海鮮レストラン、観光施設も多く、景色とともに天草のグルメや文化も満喫できるルートです。ドライブコースとしてはもちろん、観光バスやレンタサイクルでも楽しめるエリアとしておすすめです。