小野小町生誕の地で時を巡る旅へ

古都京都を舞台に数々の美しい歌を詠み、絶世の美女として知られる小野小町。その生誕の地として語り継がれているのが小野町です。

平安朝初期、七里ヶ沢といわれたこの一帯を治めていた小野篁(おののたかむら)が、荘園に仕える愛子(めずらこ)と結ばれ、二人の間に生まれた比古姫(ひこひめ)が小野小町だと言われています。

伝説の舞台となった小野篁館跡は、小野篁が滞在したとされる場所で、史跡として整備されています。館跡周辺には小野篁を祀る矢大神社があり、地元の人々から親しまれています。夏の風物詩である「たかむら踊り」は、小野篁を祭神とするこの神社にゆかりのある伝統芸能です。

他にも愛子の墓や、京に上がる比古姫の美しさに魅せられ振り返ったという片葉葦が山里に残されているなど、小野町には小野氏にまつわる数多くの伝説や史跡が残されています。