四国最西端から見渡す、宇和海と豊後水道の絶景パノラマ

愛媛県愛南町の四国最西端に位置する高茂岬(こうもみさき)は、豊後水道と宇和海が交わる地点に突き出した、雄大な自然景観が最大の魅力の岬です。眼下に広がる紺碧の海、荒々しい断崖絶壁、そして遮るもののない大空が織りなすパノラマは、訪れる人々を圧倒し、息をのむような感動を与えてくれます。
高茂岬の最大の特長は、その壮大なスケールと開放感です。岬の先端からは、複雑に入り組んだリアス式海岸線がどこまでも続き、九州本土を遠望することも可能です。波が砕ける断崖の下には、長い年月をかけて海の浸食作用によって形成された奇岩や洞窟が点在し、自然の力強さを感じさせます。
岬周辺には、整備された遊歩道があり、潮風を感じながらの散策が楽しめます。足元には、厳しい自然環境に耐えながら咲く可憐な野花や、季節によって異なる表情を見せる植物が点在し、景観に彩りを添えます。
高茂岬は、特に夕日の名所としても知られています。晴れた日の夕暮れ時には、豊後水道の水平線にゆっくりと沈む夕日が、空と海を茜色に染め上げ、言葉を失うほどの絶景を作り出します。この時間帯は、多くの写真愛好家が訪れ、感動的な瞬間をカメラに収めようとします。