桜が彩る日本最北の城

松前城(福山城)は、北海道松前町に位置する、日本最北の日本式城郭です。1854年(安政元年)に松前藩の藩主・松前崇広によって築かれた城で、北海道に現存する唯一の城郭として貴重な文化遺産となっています。

城の構造は、幕末の軍事的緊張を反映した防御機能を備えた和風築城であり、かつての天守閣は1949年に火災で焼失しましたが、1961年に外観を復元。現在は「松前城資料館」として、松前藩の歴史や城下町文化に関する貴重な資料を多数展示しています。

また、松前城を中心とする松前公園は、約250種・1万本の桜が咲き誇る「桜の名所」として全国的に知られており、例年4月中旬から5月下旬にかけて「松前さくらまつり」が開催され、多くの観光客が訪れます。