明治期の洋風建築で学ぶ地域の歴史

旧檜山爾志郡役所(きゅうひやまにしぐんやくしょ)は、北海道江差町に現存する明治時代の洋風木造建築で、現在は「江差町郷土資料館」として一般公開されています。明治15年(1882年)に建てられたこの建物は、北海道内でも数少ない現存する郡役所建築の一つで、国の重要文化財にも指定されています。
建物は、当時流行していた擬洋風建築様式を取り入れており、正面のベランダや装飾が印象的です。内部は、役所として使用されていた当時の雰囲気を再現しつつ、江差町や檜山地方の歴史・民俗・産業に関する資料が多数展示されています。
展示内容には、ニシン漁で栄えた江差の暮らしや道具、開拓時代の様子、さらには江差追分や伝統行事に関する資料も含まれており、地域の歴史を幅広く学ぶことができます。
建築としての見どころと、郷土資料館としての学びの両方を備えた施設で、歴史好きや建築ファンにとっても見応えのある観光スポットです。江差の過去と現在を知る出発点として、ぜひ訪れてみてください。