明治の洋館で楽しむ地域ゆかりの美術作品

清力美術館は、明治時代に建てられた洋風建築を活用した美術館で、1908年(明治41年)に清力酒造株式会社の事務所として建築され、2001年(平成13年)から美術館として一般公開されています。

建物は木造2階建てで、洋風と和風が融合した独特の内装が特徴です。玄関ポーチにはヨーロッパの古典建築様式を取り入れた装飾が施され、2階の広間には幾何学模様の格天井やシャンデリアがあり、当時の建築美を今に伝えています。

館内では、大川市出身の画家・溝江勘二の作品をはじめ、筑後地域の画家たちの作品や、久留米藩御用絵師の画稿類などを展示しています。また、年に数回の企画展も開催されており、地域の芸術文化を広く紹介しています。