巨大な岩の割れ目に祀られた神社

岩屋神社は、東峰村の山間にある神社で、巨大な岩の割れ目に本殿が祀られているという全国的にも珍しい構造を持ちます。自然の岩をそのまま活用した社殿は、古くから信仰の対象とされてきました。神社は「岩屋権現」とも呼ばれ、修験道の行場としても知られています。
本殿までは、山道を10分ほど登る必要がありますが、参道は整備されており、軽いハイキング感覚で訪れることができます。境内では、苔むした石段や周囲の杉林が神秘的な雰囲気を醸し出しており、非日常的な体験ができます。
また、神社の背後にそびえる標高954メートルの岩屋山は、登山愛好者にも人気のスポットです。登山道は中級者向けで、頂上からは東峰村の山並みを一望できます。春から秋にかけての季節は登山に適しており、紅葉の時期には特に多くの人が訪れます。
自然と歴史、信仰が融合した岩屋神社と岩屋山は、静かに心を整えることができる場所として、多くの観光客や登山者に親しまれています。