阿波人形浄瑠璃の世界に触れる

徳島県立阿波十郎兵衛屋敷は、徳島を代表する伝統芸能「阿波人形浄瑠璃」を鑑賞し、その歴史や文化を学べる施設です。
江戸時代の庄屋、板東十郎兵衛の屋敷跡に建てられ、国の重要無形民俗文化財である阿波人形浄瑠璃の魅力を伝えています。

阿波人形浄瑠璃は、人形、太夫(語り)、三味線が一体となって物語を紡ぎ出す伝統芸能です。
人形の繊細な動きや太夫の情感豊かな語り、三味線の奏でる美しい音色が、観客を物語の世界へと引き込みます。

劇場では、毎日定期公演が行われており、演目は「傾城阿波の鳴門」など、阿波人形浄瑠璃を代表する作品が上演されます。
展示室では、阿波人形浄瑠璃で使用される人形や衣装、道具などが展示されています。
人形の構造や動きの仕組み、衣装の美しさなど、様々な角度から阿波人形浄瑠璃の世界を深く知ることができます。
また、江戸時代に作られた「鶴亀の庭」も残されており、美しい庭園を散策しながら日本の伝統的な美意識に触れることができます。