九州最古級の鉄道遺産

海老津地区に残る赤レンガアーチは、明治時代に建設された九州最古級の鉄道遺構です。今から100年以上前の建造物であり、町の指定文化財にもなっています。かつては機関車がこの上を走っていたという、歴史を感じさせる貴重な存在です。
この赤レンガアーチは、1890年(明治23年)に、現在のJRの前身である九州鉄道が黒崎から赤間までの鉄道を開通させた際に建設されました。ドイツ人技師によって設計され、イギリス積みという工法で造られています。イギリス積みとは、長手(長い面)と小口(短い面)のレンガを交互に積むことで強度を高める積み方で、重厚で美しい外観を作り出しています。
赤レンガアーチは、岡垣町の歴史と文化を伝えるシンボルとして、地域の人々に大切にされています。近代化の黎明期を支えた鉄道の歴史を今に伝える貴重な遺構として、後世に受け継いでいくべき文化遺産となっています。