ガラス張りの大きな空中展示プロムナード

筑西市の中心部にある「しもだて美術館」は、2003年11月に開館した地域密着型の都市型美術館で、しもだて地域交流センター(アルテリオ)の最上階に位置しています。日本芸術院会員・池原義郎氏によるガラス張りの建築は美しく透明感があり、ロビーや空中プロムナードからは筑波山の雄姿を望むことができ、訪れる人々に自然とアートの調和を感じさせます。

館内の常設展示では、筑西市ゆかりの文化勲章受章作家として名高い陶芸家・板谷波山や洋画家・森田茂、皮革工芸家・大久保婦久子の名作をはじめ、人間国宝の漆芸家・大西勲、版画家・飯野農夫也、書家・浅香鉄心など、郷土と芸術をつなぐ貴重なコレクションが揃っています。
さらに館内では、年に4~5回の企画展やワークショップ、作品鑑賞会など、多彩なイベントが定期開催され、地元住民も観光客も気軽に参加できるオープンな空間を提供しています。かつて人気漫画家・松本零士やイラストレーター・江口寿史の企画展が開かれたこともあり、伝統文化からポピュラーカルチャーまで幅広いジャンルが楽しめるのが特徴です。