織田廣喜の世界に浸る美術館

福岡県嘉麻市出身の洋画家、織田廣喜の作品を展示する織田廣喜美術館は、氏の芸術世界を深く堪能できる場所です。1996年に開館し、織田作品の魅力を広く伝えるとともに、地域文化の振興にも貢献しています。
織田廣喜は、哀愁を帯びた女性像や幻想的な風景画で知られています。特に、妻リラをモデルにした作品群は、深い愛情と悲しみが込められており、見る者の心を強く揺さぶります。リラが病に倒れた後も、献身的に介護を続けながら絵筆を執り続けた織田の生き様は、多くの人々に感動を与えています。
美術館では、油彩画を中心に、版画、素描など、織田廣喜の様々な作品を鑑賞することができます。展示室は、作品のテーマや年代ごとに構成されており、織田の画業の変遷を辿ることができます。
美術館の建物も落ち着いた雰囲気で、ゆっくりと作品と向き合うことができる空間となっています。周辺の自然環境とも調和しており、静かで穏やかな時間を過ごすことができます。